
靴紐に特化したセミナーをオンライン受講してみました。
2021年3月30日
こんにちは。足と靴の専門店『くずは優足屋』の西岡です。SNSで情報が回ってきたのですが、先週の土曜日『靴紐セミナー』なるものがズームで受講できるとのことで「靴紐に特化したセミナーなんて珍しいなぁ。」と思って勉強のために参加してきました。

理学療法士の先生が講師で、医療従事者の方やシューフィッターがコメンテーターとして参加されていた今回のセミナー。
大半の内容はシューフィッターとしては既に知っている情報が多かったのですが、途中に出てきた靴紐の通し方は「あっ、なるほど。」と思い、応用が利きそうな感じで勉強になりました。
ちょっと専門的な内容になりますが、一般的なシューレースの紐の通し方でオーバーラップとアンダーラップというものがあります。
オーバーラップは紐を穴の上から下に通す方法。しっかりとよく締まり緩みにくいのが特徴。アンダーラップは紐を穴の下から上に通す方法。適度に足になじみ圧迫感が少ないのが特徴。
この2つの通し方をハイブリッドさせる紐の通し方が紹介されていました。写真上のように内側はアンダーラップ。外側はオーバーラップで通します。

どうしてこのような紐の通し方が良いのかということですが、足の構造は平行にはなっていません。親指側が高くなり、小指側に行くにしたがって低くなっています。
このような足の構造を考えると、外側はオーバーラップで上からしっかりとシューズを抑えて、逆に内側はアンダーラップで下から上に持ち上げるように通すと履き心地よく足になじんでしっかりフィットするということでした。

こんな感じですね。内側はアンダーラップ、外側はオーバーラップ。
この通し方が絶対に良いという訳では無いですが、通し方の選択肢の一つとして持っておくと良いかなと思っています。足型によっては内側をオーバーラップ、外側もアンダーラップにすることも有りかなと思います。
あと、最後にコメンテーターの方が言っていた言葉が印象的でした。
「靴は立派な治療器具だし、紐を結ぶことは立派な治療法だ。」
本当にその通りだと思います。日本の現状ではほとんどの方が紐を結ぶ習慣がありません。でも紐をしっかりと結ぶことで靴のフィット感は全然変わってきますし、身体にかかってくる負担も大きくかわってきます。
課題はいかに靴紐を使ってもらえるようにしていきかですね。くずは優足屋でも必ずお客様に靴紐の重要性をお伝えしています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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