こんにちは。足と靴の専門店『くずは優足屋』の西岡です。先日、整形外科で足底筋膜炎と診断された60代の女性のお客様がご来店、オーダーメイドインソールの作成をさせていただきました。
病院でお医者さんに原因をたずねてみたところ「老化です。」と言われたらしく、なかなか治らないまま半年くらい痛い状態だったそうです。「もう治らない。」そんな風に思われていたそうです。
足底筋膜炎って何?対策は?
足裏の踵から足指の骨までの部分に大きく太い筋肉の束があります。それが足底筋膜です。歩いたり走ったりすると伸縮を繰り返し、着地時の衝撃を吸収する役目を担っているのですが、負担が蓄積すると炎症を起こし、踵や土踏まずに痛みが出ます。これが足底筋膜炎(ソクテイキンマクエン)です。
足底腱膜炎(ソクテイケンマクエン)と呼ばれることもあります。
朝起きてすぐの一歩目が痛いという方が多いのが特徴で、これは動かない間に筋膜が硬直してしまい、そこに大きな負担がかかるためです。立ち仕事の後やスポーツ、長時間の歩行の後にも炎症がひどくなり、痛みが出ることがあります。
今回ご来店されたお客様も朝起きてすぐの一歩が痛くて、家の中でも歩くのが辛い状態でした。
足底筋膜炎になりやすい人の特徴
- 足のアーチに崩れがある(偏平足やハイアーチ)
- 回内や回外など、足の動きに異常がある。
- 足首の関節が固い。
などがあります。このような特徴に加えて、急に運動量が増えた方や、体重が増えた方などはさらになりやすくなっているように感じます。
今回のお客様も痛みが出ている足の方にアーチの崩れがあり、回内が大きく、また、足首の関節もかなり固くなっていました。
足底筋膜炎の対策は??
①安静(痛みの出始め、痛みがひどい場合)
まず痛みがある場合は安静にしましょう。特に痛みの出始めや、痛みがひどくなっている場合は安静にしてください。無理に動くとより悪化させてしまいます。
②アイシング
長時間歩いたり、走ったり、立ち仕事の後などは炎症が起きていることが多いですので、痛みの出る部分をアイシングしましょう。
③ストレッチ
足裏をほぐすストレッチが有効です。くずは優足屋では『こじこじボール』というボールを使って足裏をほぐすエクササイズをお伝えしています。足裏が痛いという方にはかなり好評です。
また、ふくらはぎのストレッチも重要です。足裏と関係あるの?と思われるかもしれませんが、ふくらはぎの筋肉が固くなると足関節も固くなり、衝撃を吸収しきれずに足裏に負担をかけてしまいます。足裏と一緒にふくらはぎも柔らかく保つことが必要です。
④オーダーメイドインソールの作成
足のアーチの崩れが要因として起こることが多いですので、オーダーメイドインソールの作成は有効です。作成すればたちまち痛みが取れるという訳では無いですが、足のアーチをサポートすることにより、痛みの緩和、改善、再発の防止に効果が期待できます。
くずは優足屋では一人一人の足型を測定し、オーダーメイドインソールの作成を行っています。詳細は下記リンクをご覧になってください。↓
今回ご来店されたお客様はご自身がお持ちだったニューバランスのウォーキングシューズに作ったインソールを入れられました。くずは優足屋でも靴のお取り扱いはございますが、ご自身の靴に入れられることも可能です。
お客様の後日談
今回のお客様はご自宅がご近所だったこともあり、再来店くださいました。インソールを作成した感想をお聞きしたところ、「まだ長時間歩いた後は痛いけど、入れる前よりは随分楽になった。」とのこと。
また、足裏をほぐすボールエクササイズをお伝えしたのですが、それをすると朝の足の痛みがかなり楽になったそうです。
「もう治らないと思ってたけど、あっ、これなら治るかも。」と感じられたそうです。良かったです。
しかし、お医者さんを否定するわけでは無いですが、「老化が原因です。」って便利な言葉ですよね。何でもそれで片付けられる。あんまりお医者さんに使ってほしくない言葉です。
「老化だから痛いのは仕方が無い。」そんな風に諦めてしまったら治るものも治らないですよね。
諦めたらそこで試合終了ですよ。
長文お読みいただきましてありがとうございました。
【参考文献】日常診療でよく出会う 足病変の診かた 桑原 靖著
ウォーキングシューズ・オーダーメイドインソール・フットケア
足と靴の専門店『くずは優足屋』
大阪府枚方市楠葉中町1-4
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