こんにちは。足と靴の専門店『くずは優足屋』の西岡です。本日はインソールを作成に来られるお客様が多い一日でした。その一人がクラブチームでサッカーをしている中学生の男の子。お父様からお電話いただき、「外脛骨で痛みが出ている。」とのこと。サッカースパイクにインソールの作成をさせていただきました。
外脛骨(ガイケイコツ)障害って何?
外脛骨って何??っていう方がほとんどだと思います。あまり聞きなじみが無いと思いますのでざっくりと解説します。
上の写真を見てください。赤いシールを貼った骨がありますよね。この骨を舟状骨(シュウジョウコツ)と言います。この骨の内側下部に外脛骨(ガイケイコツ)という副骨が一部の人に存在します。
この部分が腫れて痛みが出ることが有り、小学校高学年から中学生くらいの思春期に多い障害です。
足型の特徴としては偏平足気味の子が多く、舟状骨が内側に飛び出ているのが目視でわかる場合がほとんどです。
外脛骨があるから痛みが出るというわけでは無いのですが、偏平足の子は足が内側に倒れやすく(専門用語でオーバープロネーション:過回内と言います。)、そのため外脛骨部分に負担がかかって痛みを誘発すると言われています。
サッカースパイクにインソールをオーダーメイド
今回の来られた中学生も足型を計測するとかなり偏平足で土踏まずが無い状態。外脛骨(ガイケイコツ)の部分もやや腫れが残っていて痛みが出やすそうな感じでした。
くずは優足屋にご来店される前にスポーツ店で既製品のインソールをご購入されて使用したようなのですが、一回で皮が剥けてしまい、合わなかったそうです。
かなり偏平足の度合いが強かったので既製品のインソールでは土踏まず部分を持ち上げすぎてしまい、土踏まず部分の皮がめくれてしまったのだと思います。
くずは優足屋では足型を採取してオーダーメイドインソールの作成を行います。既製品と比べて違和感やマメなどできる可能性は圧倒的に低いと思いますし、外脛骨に負担を与える過回内も防ぐことが期待できます。
今回、サッカースパイクに作成ということでシダス社のスパイク+をベースに作成させていただきました。
インソールを入れれば外脛骨障害が治るというわけではありません。腫れがある間は痛みが出ると思いますが、それでも足にかかる負担は軽減されると思います。外脛骨障害は年齢が上がるにつれて痛みが出なくなる場合がほとんどなので、前向きに捉えて頑張って欲しいですね。
痛みが出ることなくサッカーを楽しめるようになってくれれば嬉しいです。ご来店いただきありがとうございました!
参考文献:日常診療でよく出会う 足病変の診かた 桑原靖著 P.92
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