足と靴の専門店『くずは優足屋』の西岡です。お正月に箱根駅伝見てたら欲がムクムク湧いてきて買ってしまいました!
そう、箱根駅伝で着用率No.1の厚底ランニングシューズ!ヴェイパーフライネクスト%2!
何で購入したかっていうと、時々お問い合わせが有り、
「ヴェイパーフライにオーダーメイドインソールって作れますか?」
と年に数回聞かれて、その度にオリジナルのインソールが剥がせないからとお断りすることが多々ありました。
でも、シリアスランナーの着用率の高いシューズ。何とかしてインソールを作ってみたい!そう思って購入してみました!
今回はインソール作成の過程を記事にしていきます。
ヴェイパーフライにインソール作成はできるのか!?
まずはオリジナルのインソールを剥がすところから
ヴェイパーフライはオリジナルのインソールが接着剤で貼り付けられていて、無理に剥がそうとすると、インソールの素材が破れてしまい、底がガタガタになってしまいます。
これを何とか綺麗に剥がせないかどうか調べてみると、革靴のインソールを剥がしている動画をYoutubeで発見!真似をしてみました!使用するのはみなさんの家庭にもかならずあるものです!
インソールを剥がすのはくれぐれも慎重に自己責任でお願いしますね。
まずはインソールを剥がすための準備。紐を取り除いて大きく履き口が広がるようにします。そして、インソールを剥がす際に使用するのがドライヤー!
上の写真のようにドライヤーを履き口部分から約15cm程離して、ドライヤーのスイッチをオンにします。このドライヤーは特別なものでは無く家電量販店で3000円くらいのやつです。
約1分程ドライヤーの風を当てて、インソールを温めます。
そして、踵部分から慎重にインソールを剥がしていきます。すると、おっ、素材がくっつかずに剥がれる!
少し剥がしたら、またドライヤーで温めて少しずつ剥がしていきます。
おお~、かなり剥がれてきましたね~。しかも、綺麗に剥がれてます。時々、底に素材が残りそうになるのでその時は無理に剥がさずにドライヤーで温めて慎重に取っていきます。
剥がれた!!片足分剥がすのに大体10分くらいかかったかな。でも、そのくらい慎重に剥がした方が良さそうです。
インソールを剥がすときはドライヤーで温めながら慎重に少しずつ時間をかけて。
ヴェイパーフライ用のインソールを準備
ヴェイパーフライを履いて走るような方は、かなりタイムを意識して走るシリアスランナー。しっかり足元をサポートするというよりもサポートは最低限で軽く、走りの邪魔をしないのが前提。
また、ヴェイパーフライの特徴として、土踏まず部分がかなりえぐられていて、細くなっています。その辺りも踏まえて、やや細身のフォルムでインソールの素材を準備。
サッカースパイクに入れるインソールと同じくらいの細めにデザイン設計しました。
使用するパーツは足の状態など、お客様によって異なります。
表面素材はKL-4という足当りの良い素材。適度にグリップが効き、履き心地の良い素材を使いました。
インソールの厚みは3.5mmにしました。オリジナルのインソールが3mm。2.5mmで作成も可能ですが、耐久性、クッション性は落ちてしまうので3.5mmが適正くらい。
足型を採取してインソールを成型
インソールの準備が出来たので、自分の足型を採っていきます。
こんな感じ。ブルーのマットの上に足を乗せて、中の空気を抜いて足型を採ります。
足型が採れました。自分で自分の足型を取ったので、若干不正確かもしれませんが・・・。本当は足を置く位置や、膝の向きなど、チェックしながら足型を採っていきます。
熱を加えて柔らかくしたインソール素材を足型にセットし、もう一度足を上に乗せて3分間。成型していきます。
完成!!オリジナルのインソールを剥がす工程から含めると1時間ちょっとくらいでしょうか。
インソールによってフィット感と着地の安定性がUP!
完成したインソールはオリジナルのインソールに合わせて先をカットし、ヴェイパーフライに装着!
気になる重量は、オリジナルのインソールの場合は179g。
オーダーメイドインソールを入れた場合は209g。30g重くなりましたが、履いてみた感覚としてはほどんど変化無いくらいです。
ヴェイパーフライにもオーダーメイドインソールの作成は問題無く出来そうな感じです。あとは実際に走ってみてチェックしていきます。
ヴェイパーフライを履くと水膨れが出来る・・・
ヴェイパーフライ用のインソール作成に挑戦してみる!とSNSにアップしたところ、いくつかコメントいただきました。ありがとうございます。それに回答していきます。
ヴェイパーフライで10km以上走ると必ず水膨れが出来るので、新製品期待してます!
水膨れに関してはかなり効果的だと思います。水膨れはシューズの中で足がずれて摩擦熱によって、やけどのようになって起こります。フィット感が上がり、足のずれは収まるので水膨れは起こりにくいはずです。
アシックスのメタスピードもインソール剥がせないので、楽しみです!
アシックスのメタスピードも恐らく今回行った方法でインソールが剥がせると思います。ただし、アシックスのレースシューズの方がインソールが薄い(2.5mm厚)くらいだった気がするので、ちょっと薄めの素材で作成したほうが良さそうですね。
長文最後までお読みいただきありがとうございました。1秒でもタイムを縮めたいからヴェイパーフライを履きたい、だけど足に合わなくて走りづらい、そんなお悩みをお持ちのシリアスランナーさんは少なからずいると思います。
そんな方々の一助になれば幸いです。くずは優足屋のオーダーメイドインソール作成についてはホームページをご覧ください。
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