こんにちは。足と靴の専門店『くずは優足屋』の西岡です。先日ご来店くださったのは93歳のおばあちゃん。
息子さんから「よく転んでしまうので、シューズの相談をしたい。」とご連絡いただき、くずは優足屋にご来店くださいました。
転んでしまわないための靴選びとは?
まずは足に合った靴を履くことが大前提
93歳のおばあちゃんと言っても、少し足元に不安定さはあるものの、杖無しで歩かれていてとてもしっかりしておられました。
早速足型の測定と足圧の測定を行い、よく転んでしまう要因がどのような所にあるのかを探っていきました。
足型の計測をすると、足の実測値は 21.1cm 。
それに対して履かれていた靴のサイズは 23cm 。
かなり大きめのシューズを履かれていて、足の指の周りには約2.5cmくらいの捨て寸がありました。
実は年配のお客様はこういうケース多々あります。足が小さいとお店でサイズが無いことも多く、大きめのシューズを履き続けてしまうのです。
そこでアシックスのウォーキングシューズで22cmのものをフィッティングさせていただきました(冒頭の写真のもの)。
しっかりフィットし、つま先が引っかかりにくく、また軽量で安定感も高い。転倒しにくいシューズです。
もちろん、足の筋力の問題、バランスの問題、柔軟性の問題、それ以外にも路面の状況など、転んでしまうのは様々な要因が有りますが、シューズが原因で起こる転倒は減らせるはずです。
転びにくい靴、転びやすい靴ってあるの?
2枚の写真をお見せします。
どちらのシューズが転びにくいシューズかわかりますか?
正解は下のシューズが転びにくいシューズです。違いはつま先の形状。下のシューズはウォーキング用のシューズで体重の移動がしやすく、つま先が引っかかりにくいようにつま先が上がっています。
それに対して上のシューズは底がフラットになっています。これはテニスシューズを元にデザインされたスニーカーです。
歩くための設計にはなっていませんのでつま先が上がっていません。つま先がひっかかりやすく転倒の可能性が上がってしまいます。
靴の安定性も大事なポイント!
もう一枚写真をお見せします。
左のシューズと右のシューズどちらが転びにくいシューズでしょうか?
正解は左のシューズです。この2つのシューズ、左のシューズの方が大きく見えませんか?
実はどちらも23cmのシューズなんです。履いた感覚としてはどちらも同じくらいの大きさです。
何が違うかというと靴の接地面積が左の方がかなり大きいのです。
接地面積が大きいと足が安定し、ぐらつきが出にくくなります。そのため歩幅が延ばしやすくなり、つまづきにくくなるんです。
転倒が不安な方向けによくオススメしているシューズ
先ほど写真に載せたアシックスのウォーキングシューズも転びにくいですが、下の写真のアシックスのライフウォーカーなどもご年配の方によくオススメするシューズです。
前面がマジックテープになっているので履いたり脱いだりもしやすく、軽く、足なりに靴が曲がり、つま先も適度に上がっています。
マジックテープの見た目から「介護用?」と言われることもありますが、しっかりウォーキングできるシューズで作りもしっかりして安定します。
さらにつま先が引っかかりにくいようにつま先部分の素材を変えている所もGOODなポイント。これはアシックス流石!と思いました。
転んで骨折などしてしまうと寝たきりになってしまうリスクもあります。転ばずに自分の足で歩けるように定期的な靴の見直し、靴選びはとても大切です。
底のすり減ったシューズを履きやすいからといつまでも履き続けるご年配の方も多いです。ぜひご家族の方が時々、靴の状態をチェックしてもらえると良いです。
今回は転倒予防という観点での靴選びを紹介しました。下記のブログも参考になると思いますのでご覧ください。
ぜひ靴の相談についてはくずは優足屋にご来店ください。
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足と靴の専門店『くずは優足屋』
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