こんにちは。足と靴の専門店『くずは優足屋』の西岡です。今日は80歳は超えていると思われるおばあちゃんがご来店くださいました。
「何か歩きやすい靴無いかなぁ?紐じゃないやつで。」とご要望でした。
「まずは足型を計測してみましょう。」とお話して靴を脱いでもらったのですが、履いてきた靴を見てビックリしました。
すり減った靴底は転倒のリスク大!
上の写真を見て欲しいのですが、靴に穴が開いています。写真上側、左足の前の部分ですね。ボロボロにすり減って穴が開いたのですが、ビックリしたのがこの靴、インソール(中敷き)が入って無いんです。大概どんな靴でも1枚インソールが入っているのですが、入っていなくて、穴が開いた部分は直接足と地面が触れるような感じ。
『おばあちゃん、よくこんな風になるまで履いてたなぁ・・・』と思いました。
しかも、この靴、かなぁり作りがヤバイです。インソールが無いことも驚きでしたが、アウトソールもありません。アウトソールというのはみなさん靴の裏を見て欲しいのですが、ほとんどの靴は黒いゴムが貼ってあります。
これはすり減りやすい靴底を耐久性を持たせるために炭素を練りこんだゴムを貼っているんです。また、このアウトソールにより滑りにくいようにしています。ですが、今日履いてこられた靴にはアウトソールも無い、インソールも無い。いわば、少し硬めのスポンジに布をかぶせただけの靴です。
おそらく通販や格安の量販店で販売されていたものでしょうが、こういう靴を履いてさらにすり減った状態だと転倒するリスクはかなり高くなります。
しっかり歩けて転びにくいライフウォーカー
くずは優足屋は基本的にはほとんど紐の靴しか取り扱っていないのですが、今日ご来店されたおばあちゃんみたいに紐を使うのがしんどいという方のために、アシックスのライフウォーカーというシリーズを置いています。
このシューズは見た目介護用のシューズ?と思われるかもしれませんが、ウォーキングにも使えるように作りがかなりしっかりしています。また、つま先が少し上がっていて、つまづきにくい構造にしてあるので転倒のリスクも抑えられます。
足型を測って、適正なサイズでご試着いただくと、「あっ、これいいわ!履きやすいわ!」と言って他のシューズには目もくれず即決になりました。
転倒予防のためには靴チェックが大事!
くずは優足屋には100歳の方はまだ来た事無いですが、80代・90代のお客様もご来店されます。ご年配の方はどうしても同じ靴をずっと履き続けていることが多いです。
そのため、靴を見ると踵がすり減って斜めになっていることが非常に多いです。しかし、ご本人は毎日のように履いているのですり減っていることに気付いていません。
すり減った靴底は転倒のリスクと共に身体の歪みにもつながります。ご高齢のご家族がいらっしゃる方は定期的に靴をチェックしていただきたいのです。いつも同じ靴でボロボロのものを履いていないか、踵がすり減っていないか、形が崩れてしまっていないかetc。
健康に元気に過ごしていただくためにそんなに難しいことではありませんので、ぜひご家族の靴チェック!よろしくお願いします。
ウォーキングシューズ・オーダーメイドインソール・フットケア
足と靴の専門店『くずは優足屋』
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