こんにちは。足と靴の専門店『くずは優足屋』の西岡です。今日、ご来店いただいたお客様から「ナイキのシューズが足に良いかなと思ってたんですけど、ニューバランスのシューズの方が良いですか??」とご質問を受けました。
ご質問の回答としては、
「どちらのメーカーが良いというのはありません。」
なぜなら、どちらのメーカーもものすごい種類のシューズを出していますので、一概にシューズを比べることは出来ないのです。それぞれ特徴が有り、その方の足型や状況・用途によってもオススメするものは変わってきます。
ただし、くずは優足屋店主の西岡が考える身体に優しい靴というのは条件があります。それを今回はお伝えしたいと思います。
身体に優しい靴の条件
①カカトがしっかりしている。
まずはカカトがしっかりしているかどうかが大きなポイントです。人間の身体の中で一番多く体重を支えているのは『踵骨(ショウコツ)』というカカトの骨です。その踵骨をしっかり真っすぐに支えて安定させることが必要です。
このカカト部分がしっかりしていないシューズの場合、姿勢が安定しません。カカトは靴の命と言われるのはそのためです。
子どもの時にシューズのカカトを踏んづけて怒られたことがある人も多いと思いますが、カカトを踏むとシューズの役割が果たせずに身体に負担がかかるのです。
②足の甲の周りがしっかり締まること。
次に足の甲の周りがしっかり締まることが必要です。アシックスやアディダスのシューズのサイドにマークが入っていますよね?アディダスなら3本のラインが入っているものが多いです。
あれはただのデザインではありません。シューズのフィット感を上げるための補強として入っているのです。
甲周りがしっかりと締まると足のアーチが整えられ、靴の中で足が泳ぐことが無くなり、安定感が出ます。
マジックテープや紐の靴で甲周りを締めることができるほうが身体に優しいです。
③足なりに曲がるかどうか
上の写真を見てください。
きちんと考えて作られた靴であれば、大きく曲がる足の関節の位置に合わせて靴のソールが曲がるように設計されています。目安としては靴全体の前から3分の1くらいのところで曲がってくれればOKです。
全然曲がらない靴や靴の真ん中でフニャっと曲がってしまう靴は足に大きな負担をかけてしまいます。特に足裏に負担がかかることが多いです。
我々シューフィッターは新しい靴が入ってきた時など靴をねじって、足なりにしっかり曲がるか、変な所で曲がらないかチェックします。
④軽い靴!・・・が良いとは限らない。
ご来店されるお客様の中には
「私、軽い靴がいいねん!重たいのはちょっと・・・」
と言われる方もいるのですが、軽い靴って実は作るのは簡単なんです。
靴底を薄くすれば軽くなりますから。
でも、靴底を薄くすれば靴の耐久性も落ちますし、クッション性も落ちますし、機能が悪くなってしまうんですね。
だから軽いか重いかでシューズは判断しないでください。
シューズ業界ではこのように言われます。
「持って重い靴、履いて軽い靴が良いシューズ」
⑤クッション性が高い靴!・・・が良いとも限らない
クッション性が高い靴が欲しいという要望も多いのですが、クッション性は高ければ高い方がいいというわけではありません。クッション性が高いとグラつきが大きくなるというデメリットもあります。
もちろんそのデメリットが出ないように各メーカー工夫をしているのですが、クッション性の高さも身体に優しい靴の条件にはあまり当てはまらないのです。
正しいサイズ選びと正しい履き方が大前提!
ここまで身体に優しい靴の条件を述べてきましたが、正しいサイズ選びと正しい履き方が出来ているのが大前提です。
正しいサイズ選びに関してはまずは自分の足型について知ることが第一歩です。
靴のサイズが何センチか、ではなく足の足長が何センチか?幅広の足なのか、逆に幅が狭いのか。まずは測ってもらいましょう。
もちろん、くずは優足屋でも無料で計測していますよ!
あと履き方はざっくり言うとカカトをしっかりと合わせて靴紐をしめて履くことです。そして、指先の周りには隙間を持たせて足の指が自由な状態にしておくことが大切です。
シューズ選びやシューズの履き方はあなたの健康に大きな影響を与えるものです!!日々の健康は足元から!!
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