外反母趾用の靴を買ってはいけない理由

 こんにちは。足と靴の専門店『くずは優足屋』の西岡です。「外反母趾用の靴はありますか??」先日、ご来店いただいた60代くらいの女性のお客様からお問い合わせを受けました。その際に説明させていただいた内容を記事にしてみました。

目次

外反母趾はなぜ起こる??

 「外反母趾用の靴は置いていませんが・・・」と前置きした上で、外反母趾についてご説明させていただきました。

 外反母趾で多く誤解されているのが、ヒールやパンプスなど、先の細い靴を履くことによって起きると思われている事です。ですが、外反母趾は男性にも起こりますし、ヒールやパンプスを履かない方や、子どもにも外反母趾は起こります。

 ではなぜ外反母趾が起こってしまうのかというと、足のアーチの崩れです。

 足のアーチ、その中でも横アーチと呼ばれる部分が低下し、開帳足という状態になります。その上で靴の中で足が内側に倒れこむ回内という動作を起こし、それによってテコの原理が働き、外反母趾になってしまうと考えられています。

外反母趾用の靴ってどんなもの??

 外反母趾用の靴と言っても様々あるのですべてが駄目という訳では無いのですが、『外反母趾』『靴』で検索してみると上位に挙がってくるものを見てみると、こんな文言が並んでいます。

「幅広5E」「ストレッチ素材で柔らか」

 幅が広いということや柔らかいというものを謳うものが多いです。みなさんヒールやパンプスが原因だと思っているので逆に幅の広いもの、柔らかいものが良いとその言葉に飛びついてしまいます。

 しかし、前述したように外反母趾は足のアーチの崩れから置きますので、ストレッチ素材で柔らかな靴を履くと、ますます足のアーチの崩れを招いてしまいます。また、外反母趾でも幅が狭い人がいます。本当に幅広の外反母趾であればいいのですが、幅の細い人が『幅広5E』の靴を履いてしまうとこれも悪化の原因になってしまいます。

ではどうやって靴を選べばいいの??

 まずは足型の計測を行い、自身の足の特徴を知りましょう。適切なサイズの靴を選ぶことが重要です。きちんとした靴屋さんなら計測してくれるはずです。

 次に足の甲のしっかりフィットする靴を選びましょう。紐靴を選ぶことが理想です。靴紐を締めることで靴の中で足のアーチが正常な状態に保たれます。外反母趾の方は紐を緩めてしまう方が多いので注意が必要です。

 そして、外反母趾の出ている部分に縫い目や固い素材がついていないものを選びましょう。天然皮革の物であれば足型に合わせて馴染んでくれるのでベストです。

 それに加えて、靴の中で足が内側に倒れこむ回内の動作を防ぐためにインソールの作成がオススメです。足のアーチをサポートし、回内の動作を抑制することで外反母趾の悪化を防ぎ、痛みも出にくい状態にします。※外反母趾を改善するものではありませんのでご了承ください。

最後に・・・

 靴や中敷きのお仕事に携わっていると外反母趾でお悩みの方が非常に多くいらっしゃることに驚いています。しかし、外反母趾についての正しい理解というのが広まっていないのが現状です。

 そのため、「えっ、これが外反母趾対策の靴??」というものまで市場に出回っています。

 外反母趾についてお悩みの方はぜひ一度くずは優足屋にご相談ください。最後までお読みいただき、ありがとうございます!

ウォーキングシューズ・オーダーメイドインソール・フットケア
足と靴の専門店『くずは優足屋』
大阪府枚方市楠葉中町1-4
090-6322-7220
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