こんにちは。足と靴の専門店『くずは優足屋』の西岡です。理学療法士をしている友人がフェイスブックで気になる書籍をアップしていたので、早速購入して読んでみました。『子どもを一流のアスリートにしたければ足指力を鍛えなさい』夏嶋 隆著。今日は足指力をテーマに記事にしてみます。※本の内容に関してはほとんどネタバレしてませんので安心してお読みください。
現代人は足指力が急速に低下中!
私自身、マラソンやトライアスロンを始めて20年弱、そして、靴の業界に携わって10年。足や靴の事、身体の事など、色々勉強してきましたが、そのたびに足、とりわけ足の指の重要性というのを強く認識しています。
仕事柄、足にお悩みをお持ちの方がよくご来店されて、足型の計測やフットプリントの採取をさせていただくのですが、その際に「足の指をグーパーしてみてください。」と言ってやってもらうと、うまく出来ない方が非常に多いのです。
100年前はまだまだ靴を履く文化が浸透しておらず、みんな土の地面を裸足であるいていました。そうすることで足の裏が刺激され、足の指もしっかりと地面をつかむように歩いていたのだと思います。
ですが、地面が土からアスファルトに変わり、子どもたちもみんな靴を履くようになって、足の機能が退化してしまっているのです。子どもたちに浮指という地面に指がつかない子が増えているのもこのような事情からだと思います。
足指力が低下するとどうなるの??
足の指がうまく使えないことでどのような変化が起こるのか、何かわかりやすい方法無いかなぁと思っていたのですが、こんな方法を考えてみました。
裸足で片足立ちをします(元気で余裕のある方は目を閉じてやってみて)。何秒できましたか??
次に上の写真のように輪ゴムを指の所にはめます。この状態で同じように裸足で片足立ちをします。恐らく、輪ゴムを指にはめて指の動きを制限したらかなりやりにくくなったと思います。
すなわち、
指がうまく機能しないと安定せず、バランスが悪くなる
ということです!
足元が安定せずにバランスが取れなくなると、姿勢が維持できなくなり、膝、腰など様々な所に悪影響を及ぼします。
これからだんだん寒い時期に入ってきますが、部活生などは走り込みが多くなる時期です。足の指がしっかり機能していない状態で走り込みをすると、身体に負担がかかってしまい、体力をつけるための走り込みで故障をしてしまうということが起こってきます。
足指力の鍛え方は??
では具体的に足指力を鍛えるためにはどうしたらいいのでしょうか?著書の中ではバレエダンサーのようにつま先立ちで歩くことをオススメしています。難しい場合は手すりや誰かに持ってもらって行うほうが良いでしょう。
その他にも、足の指で行うジャンケンや足の指だけで前に進む足指競争、足の指でタオルを手繰り寄せるタオルギャザーという方法も有ります。本当は幼い時から裸足で土の上を歩いてもらうのが一番効果的だとは思うのですが、なかなか今の環境では難しいかもしれません。
鍛える以外で足指力をしっかり発揮する方法が、靴の選び方、履き方を正しく行うことです。靴は大きすぎても、小さすぎても足指力が発揮できません。踵から甲の部分はしっかりとホールドされ、指の周りには動かせるだけのゆとりを持たせたサイズのものを選び、さらに踵を合わせてしっかりと紐を結ぶことで靴の中でもしっかりと指が動かせるようになります。
足の指をうまく使うにはインソールの作成も効果的!
くずは優足屋のインソールは足のアーチを整え、足の指がしっかりと地面をつかんで安定するように作成します。
もちろん自身で足指力を鍛えることも重要ですが、インソールも併用することでさらに故障の予防やパフォーマンスアップにつながります。多くのプロスポーツ選手も愛用しているシダス社のオーダーメイドインソールのシステムを導入してますので、詳しくは下記リンクからご覧ください。
参考文献:子どもを一流のアスリートにしたければ足指力を鍛えなさい!夏嶋隆著
足指を含めた身体の使い方についても詳しく書いてあります。私自身、やや理解しにくい部分もありましたが、非常に興味深く読みました。読みやすく書かれていますので興味がある方はぜひご購入・ご一読ください。
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