こんにちは。足と靴の専門店『くずは優足屋』の西岡です。先日、「子ども靴のサイズってどうやって選べばいいですか??」という質問を受けましたのでシューフィッターが解説していきます。
もう迷わない!子ども靴のサイズ選び
子ども用の靴って選ぶのすごく難しいですよね。私にも7歳、4歳の娘と息子がいますが、靴屋さんに行って履かせても「う~ん、よくわからん。」とか、「何か痛いような気がする。」とかはっきりと答えてくれないし、選ぶのにすごく時間がかかってしまいます。
そこで、みなさんにオススメしたいのが靴の中敷きを使ってサイズを確認する方法です。大体の子ども靴は中敷きが外れるようになっていますので中敷きを外して、その上に子どもの足を乗せてみてください。
わかりやすいように写真を撮ってみました。
写真のように外した中敷きの上に足を乗せます。靴には捨て寸といって余分に大きく作られた部分があります。その捨て寸がどれぐらいの大きさになるかでサイズを選ぶと大きく異なったサイズを買うことは無くなります。
捨て寸の目安ですが、小学生だと約1cmくらいが目安になります。これはあくまでも目安です。小学生でも低学年の足のちっちゃい子なら1cm弱でも行けると思いますし、高学年のほぼ大人と同じような足の子は1cm強とってもいいと思います。
この捨て寸があることによって、足の指の動きが妨げられること無く、健康に歩きやすい状態が作られるのです。
サイズの合わない靴を履くと・・・
よく「子どもってすぐ大きくなるから・・・。」と言って大きめの靴のサイズを購入するお母さんも多いかと思います。でも、
靴は 大は小を兼ねません!!
大きめのサイズの靴を履くとなぜいけないのかを解説すると、大きめのサイズの靴を履くと、中で足が泳ぐようになってしまいます。人間の脳は賢いので、靴が脱げたり、ずれたりしないように無意識のうちに足の指を持ち上げたり、逆に曲げたりします。
そうすると、今、子どもに多いと言われる 浮指(うきゆび) という状態になります。そして、浮指になると、身体のバランスが崩れて姿勢が悪くなってきます。
子どもがよく転んだり、運動が苦手だったりするのもしっかりとした靴のサイズ選びができておらず、足に異常が出ているのかもしれません。
靴をきちんと履くことが大前提!
中敷きを使って、靴のサイズを選ぶことができたとしても、きちんと履けてなければ全く意味がありません。特に小学校高学年くらいになってくるとマジックテープでは無く紐の靴を使うことが多くなるでしょう。
紐が緩い状態のまま履いていませんか??紐を締めずにゆるい状態で履いてしまっては大きいブカブカの靴を履いているのと変わりません。きちんと紐を締めた状態で履きましょう。
時々、「マジックテープと紐どっちがいいですか?」と聞かれることがあるのですが、自分でしっかりと締めることが出来るのであれば紐靴がオススメです。足型に合わせてフィットします。
ですが、紐を結ぶのがまだまだ苦手という子には無理に紐靴を履かせずにマジックテープの靴で良いと思います。要はしっかりと足にフィットさせることができるかどうかです。
子ども靴の買い替えの目安は・・・??
子どもの足はどんどん大きくなりますが、その年齢によって伸び率は大きく異なります。↓参考:ニューバランスジャパンより
2歳~3歳 年間伸び率:約1.4cm
4歳~6歳 年間伸び率:約1.2cm
7歳~12歳 年間伸び率:約0.8cm
この伸び率からみると、6歳までの間は3~5ヵ月くらいで買い替え。小学生の場合は半年に一度くらいは買い替えが必要になってきます。
買い替える時には足の大きさを測ってくれるところなら測ってもらった方がいいでしょう。前回と比べて大きくなったか比較しながら買うのがベターです。
まれに「今、21cmだから21.5cm。」とか買い替えごとにサイズを大きくするお母さんがいますが、靴によって同じ21cmと書いてあっても本当の大きさは異なります。
今回説明したように中敷きを外して足を乗せてサイズの確認を毎回行ってもらう方がいいでしょう。
適切な靴選びは子どもたちの成長に大きく影響を与えますし、スポーツのパフォーマンスも変わってきます。怪我もしにくくなります。子どもたちの未来のために真剣に靴を選びましょう。
長文お読みいただきまして、ありがとうございました!!
※ちなみにくずは優足屋は子ども靴の取り扱いはしていません。大人用の歩きやすい靴をメインで販売しています。
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