こんにちは。足と靴の専門店『くずは優足屋』の西岡です。今日はお客様から質問された内容を記事にしてみたいと思います。先日ご来店いただいたお客様から「ウォーキングの時は大股がいいの?小股の方がいいの?」とご質問を受けました。シューフィッターとしての見解をお話ししたいと思います。
結論:無理して大股にするのは×
これは『大股で歩きましょう。』とか『歩幅を広げて歩きましょう。』と言われることが多いのですが、私の見解は違います。恐らく運動効果を高めるために大股歩きを推奨しているのだと思いますが、無理に大股にすると膝への負担が大きくなるからです。
歩く動作というのは分解すると片足立ちの連続です。片方の足が地面に着いているときに、もう片方の足は宙に浮いています。
みなさんは片足立ちがきちんと出来ますか??意外とおっとっと!となる人が多いんじゃないでしょうか?
大股で歩くということは片足立ちの時間が長くなるということです。そのため、足元が不安定になり身体が左右に振られやすくなります。すると膝に大きな負担がかかってきます。
また、無理に大股にすると必要以上に足が前に出てしまうので足を地面に着いた時にブレーキがかかってしまいます。いわばアクセルとブレーキを交互に踏んでいるような非効率な歩き方になってしまうのです。
ですから、無理に大股にする必要は無いと考えています。
理想は自然と歩幅が伸びる状況を作る事。
ウォーキングをする際に注意してほしいポイントは2つ。1つ目は姿勢。歩く前に一度背伸びをしましょう。するとお腹から胸のあたりが引っ張られた感覚になると思います。その後、おへその下に意識を持っていき、少しへこませるようにしてみてください。その姿勢を意識して歩きます。
もう一つは靴の履き方。サイズが合っていることは前提条件ですが、踵を合わせて靴紐をしっかり締めて歩いてください。靴紐やマジックテープの無いスリッポンタイプの靴はウォーキングには適しませんので避けましょう。
靴紐を締めて歩くと足元が安定し、自然と歩幅が伸びます。無理に大股にするのではなく、自然と歩幅が伸びる。そういう状況が理想です。そうすれば、運動効率も高く、快適にウォーキングを楽しめるでしょう。
先日出席したセミナーではこの30年間で日本人の歩く量は半分になっていると聞きました。高齢化社会が進むなかで歩く量の低下は生活の質を下げてしまうので大変な事態だと思います。継続的に歩いて健康な身体を手に入れましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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