こんにちは。足と靴の専門店『くずは優足屋』の西岡です。今日は昨年にシューズのフィッティングとインソールの作成をさせていただいたお客様が再来店してくださいました。「最近、土踏まず部分に違和感を感じるので見てもらえますか?」とのことでした。
気付きにくい靴の踵の変化。
違和感が出ているのは左足。そして、左足の親指のつま先、少し巻き爪気味になっていてしっかりと地面を踏めていないような感じでした。
さて、上の写真をご覧ください。左側がお客様が1年間履いてこられたシューズ、右側が新しいシューズです。こうやって見比べてみるとかなり靴の形が変わっているのがわかると思います。
全く同じサイズがなかったので右側の方が0.5cm小さいのですが、左側のシューズの踵がかなり膨らんで見えますね。そして、問題の左足の方ですが・・・。
わかりやすいように赤い線を引いてみました。お客様が違和感があるとおっしゃられていた左側、左足のシューズ。踵が外側に大きくずれているのがわかりますね。
さらに横から見た図です。
奥側が新しいシューズ、手前側がお客様が履いてこられたシューズです。かなり前に傾いています。このように踵に崩れが出たため、靴の中で足が固定されず、左足が前にずれるような形になり、巻き爪が気になって、その影響が土踏まず部分の筋肉に出て、違和感を覚えた。という風に推測しました。
なので、今回はインソールはそのままでシューズを新調していただきました。
お仕事で室内履きとして使用されていたので見た目は結構綺麗です。ですが、気付かないうちに靴が歪んでしまって、それが原因で足に違和感が出る例はかなり多いです。
靴の踵が大事な理由とは??
踵の骨を踵骨(ショウコツ)と呼ぶのですが、踵骨には体重の約50%がかかってきます。そして、人間の身体の一番下部にあり、言わば身体の土台として大きな役割を担っています。
靴の踵にはヒールカウンターと呼ばれる固い芯が入っています(ちゃんとした靴であればですが・・・)。
そのヒールカウンターが靴の中で踵骨を支え、真っすぐに安定させる役割を担っています。靴の踵が崩れるというのはこのヒールカウンターが歪んだり、折れたりしてしまっている状態です。
靴の踵が崩れてしまうと、踵骨を支えることが出来なくなり、足元が安定しなくなります。すると、姿勢を維持するために余計な筋肉を使わなくてはならなくなり、足・脚が疲れやすくなりますし、靴の中で足が安定しないので当たって痛みが出るような部分も出てきます。
靴の踵を崩さないようにするためには??
このような靴の踵の崩れを防ぐためには、一番いいのは
靴紐をほどいてから靴を脱ぎ、履くときにはしっかりと靴紐を締めることです。
しかしながら、脱いだり履いたりの多い日本ではなかなかこの習慣は定着しません。
靴紐を使うのがめんどくさい場合でも玄関に靴ベラを置いて、履くときに靴ベラを使って履く。これを徹底するだけでも踵の崩れはかなり防げます。
横着して、そのまま足とグイっと入れて履いていると靴の寿命も短くなりますし、足の痛みを招く原因にもなります。
最近はファスナーがサイドについたシューズもたくさんありますし、そういうシューズを使うのも有りだと思います。
まとめ
- 靴の踵にはヒールカウンターという芯が有り、それで踵の骨を支えている。
- 靴の踵が崩れると足が不安定になり、足の痛みや違和感の原因になる。
- 靴の踵を守るためには靴紐を使って脱ぎ履きする。なければ靴ベラを使う。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。靴の踵、大事です。
ウォーキングシューズ・オーダーメイドインソール・フットケア
足と靴の専門店『くずは優足屋』
大阪府枚方市楠葉中町1-4
090-6322-7220
kuzuha-yusokuya@outlook.jp
コメント