ランニングシューズでウォーキングしてもいいですか？

　こんにちは。足と靴の専門店『くずは優足屋』の西岡です。お客様から時々、

「ランニングシューズでウォーキングしてもいいですか？」

　という質問を受けます。確かに、スポーツショップなどに行くとランニングブームも相まってカラフルでカッコいいランニングシューズが並んでいますね。でも、ウォーキングに使ってもＯＫなんでしょうか？これに関してシューフィッターとして解説していきます。

ランニングシューズをウォーキングに使ってもＯＫ！ですが・・・

　ランニングシューズをウォーキングに使っても構いません。実際にランニングシューズで歩かれている方も多数いらっしゃいます。

　ただし、ランニングシューズを使う事のデメリットがありますので、それを知っておいた方が良いです。

ランニングとウォーキングの違いって？？

　まずはランニングとウォーキングの違いについてお話します。両足が同時に地面から離れる瞬間があるのをランニング、必ずどちらかの足が地面についているのをウォーキングと言います。

　この動作から、ランニングとウォーキングで地面から伝わる衝撃に大きな差があるのです。

ウォーキングでは体重の１．２倍～１．５倍
ランニングでは体重の３倍～５倍

　の衝撃が足に伝わります。ランニングの方がかなり衝撃が大きいですね。この衝撃に耐えるためにランニングシューズは作られているのです。

ランニングシューズの長所と短所

　走っているときの衝撃に耐えるためにランニングシューズは靴底（ソール）全体にクッション性の強い素材を多く使用しています（一部マラソンランナー向けのモデルを除き）。

　有名な所ではナイキのエアだったり、アシックスのゲルという素材は聞いたことが有る方も多いかもしれませんね。

　しかし、この長所が一転短所にもなるんです。

　クッション性の強い素材を使用すると、安定性が低下しやすくなります。足元がふらつきやすく、姿勢の維持がしにくくなってしまうのです。それがランニングシューズの短所です。

ウォーキングシューズの長所と短所

　一方でウォーキングシューズはどうかと言うと、基本的にウォーキングは踵から足が着くことがほとんどですので、踵部分に多くクッションを付けて、そのほかの部分はそれほどクッション性を持たせていません。

　これは足元がしっかり安定するようにするためです。全体的なクッション性は落ちますがふらつかずに歩くことが可能となります。姿勢の維持もしやすくなるでしょう。

　ですので、ランニングシューズでウォーキングしてもかまいませんが、ウォーキングシューズの方がウォーキングに適した機能を持っていると考えた方が良いです。

　特に姿勢の悪い方、腰や膝の痛みをお持ちの方が歩く際はウォーキングシューズを選ぶ方がいいでしょう。

　逆にウォーキングシューズでランニングをするのはクッションが足りずにかなりしんどいと思います。

まとめ

☆ランニングシューズでウォーキングはＯＫ！ただウォーキングシューズよりも不安定な歩行になる可能性がある。

☆ウォーキングシューズの方が安定し、ふらつかず姿勢の維持がしやすい。

　ウォーキング＋ちょっとジョギングもしたい！なんて方はランニングシューズの方がいいですね。

　最後までお読みいただきましてありがとうございました！

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