踵は靴の命と言われる理由。

 こんにちは。足と靴の専門店『くずは優足屋』の西岡です。今日は足裏の痛みでお悩みのお客様がご来店。オーダーメイドインソールの作成をさせていただきました。その際にご持参いただいた靴が、踵が崩れた状態でした。踵は靴の命と言われています。そのことについて記事にしてみました。

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踵に入っているヒールカウンター(月型芯)

 みなさんもご自身の靴の踵をぜひ触ってみてください。ここでいう踵とは靴底の方では無く、アキレス腱に近い方です。きちんとしたシューズを履いているのであれば踵はかなり固くなっていると思います。

 これは踵にヒールカウンター(月型芯)と呼ばれる芯材が入っているからです。このヒールカウンターが靴の中で足を固定し、安定させる役割を担っているんです。

 上の写真は足の模型を後ろから写したものです。踵の骨のことを踵骨(ショウコツ)と呼びます。この踵骨に体重の約50%が乗ると言われていて身体の一番したに有り、土台の役目をしています。

 この踵骨という骨は赤の矢印で示したように左右にずれます。この踵骨がずれると、その上の骨、距骨(キョコツ)もずれてしまい、足が崩れていきます。これが様々な悪影響を及ぼします。外反母趾、偏平足、足裏の痛みなどなど・・・。

 足が崩れてくると、姿勢も崩れてきます。猫背になってしまったり、肩こりや腰痛の原因となってしまうこともあります。

靴の踵を崩さないためには?

 踵に入っているヒールカウンターはある程度強度があるものが多いので簡単には崩れないのですが、それでも人間の体重をかけて踏んでしますと折れ曲がってしまいます。

 足のためにも靴を守るためにも一番良いのは毎回靴紐を結びなおすことです。紐を緩めた状態で足を入れて、しっかり靴紐を結んでから歩きだす。それを習慣づけていただけると、歩きやすく、足も安定します。慣れれば1分もかかりません。

 ただ、日本というのは靴を脱いだり履いたりが多い文化です。毎回靴紐を結ぶなんて出来ない。と言う方も大勢いらっしゃると思います。そういう方は靴ベラを活用してください。踵を踏んで履いてしまうよりはその方が靴も長持ちします。

 大人だけでは無く、お子さんの靴も注意してくださいね。踵を踏んで歩いていませんか?踵が崩れた靴を履き続けると姿勢が歪みます。歪んだ姿勢は元に戻すのが難しくなります。

 今日はなぜ踵が靴の命と言われるかを解説しました。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ウォーキングシューズ・オーダーメイドインソール・フットケア
足と靴の専門店『くずは優足屋』
大阪府枚方市楠葉中町1-4
090-6322-7220
kuzuha-yusokuya@outlook.jp

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