靴は柔らかい方がいいの？固い方がいいの？
こんにちは。足と靴の専門店『くずは優足屋』の西岡です。先日、「何を履いても足が痛くて・・・。」という女性のお客様がご来店されました。履いてきた靴を拝見したのですが、なるほど、確かに足に負担がかかりそうな靴でした。
お客様はその靴を「柔らかくて履き心地が良さそうだと思ったから買ったんですが・・・。」と言われていました。
靴を選ぶ時に柔らかい靴を選ばれる方が非常に多いですが、実際の所どうなのかについて解説したいと思います。
目次
ただ柔らかいだけでは駄目なんです！
柔らかい靴と聞くと、履き心地が良さそうな感じがしますが、実はそうではありません。上の写真を見てください。ある通販冊子に載っていたシューズです。
『返りがよく、やわらかな履き心地』と謳っていますね。
でも、よ～く考えてみてください。あなたの足は上の写真のシューズのように足の真ん中でグニャっと半分に曲がりますか？？よっぽど関節が緩んで伸びてしまっている人でない限り、曲がらないと思います。
きちんと作られた靴であれば、足の関節の動きに合わせた作りになっています。
上の写真を見てください。人間の足の骨の模型です。足で一番大きく曲がるのは中足骨と趾骨（ゆびの骨）の間の赤いラインの部分、MP関節と呼ばれる部分です。
本来であれば靴もこのMP関節の部分が適度に柔らかくなっていて、足なりに曲がってくれないといけません。ですから、靴全体を見てつま先側から３分の１くらいの所は少し柔らかく曲がるようにしてあるのが理想です。
逆に足根骨から中足骨の部分については大きく動く関節ではありませんので、固さが必要になってきます。つまり、柔らかい靴がいい、固い靴がいいというわけではなく、
靴は柔らかさが必要な部分と固さが必要な部分がある
ということです。
全体的に柔らかい靴は足の動きに合わず、負担をかけてしまうのと、安定感が失われてしまいます。
先入観で柔らかい靴がいいと思い込んでいる人が非常に多いと感じています。靴選びの参考にしていただければ幸いです。
ウォーキングシューズ・オーダーメイドインソール・フットケア
足と靴の専門店『くずは優足屋』
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