シューズを分解してヒールカウンターを取り出してみた!

こんにちは。足と靴の専門店『くずは優足屋』の西岡です。
ちょっと時間があったので、捨てる予定だったランニングシューズを分解してみました。
何でも分解してみたくなるのは男子の特性ですね。
何で分解してみたかっていうと踵の部分に超重要パーツ『ヒールカウンター』っていうのがあって、それを見てみようと思ったからです。

目次

靴の構造

靴はまず大きく分けると2つに分かれます。
布や皮でできている靴の上部の部分を『アッパー』と呼びます。
地面に近い下部の部分を『ソール』と呼びます。

そして、ソールはさらにアウトソールミッドソールインソールの3つに分かれます。
地面と接して、滑りにくくし、耐久性を持たせるアウトソール。
主にクッションが高く軽量な素材が用いられるミッドソール。
そして、靴の内部にあって履き心地を整えるインソール。

くずは優足屋でオーダーメイドで作成しているのはこの内部にあるインソールです。

ヒールカウンターとは?

この白いのがヒールカウンター

そして、アッパーの中にあって非常に重要な役割をしているパーツがヒールカウンターです。
外側からは見えませんが、踵の部分に芯が入っています。
ヒールカウンターは月型芯(つきがたしん)と日本語で呼ばれたりもします。
ほとんどが柔らかい素材で作られている中でヒールカウンターはかなり固い素材で作られています。叩くとカチカチ音がします。

ヒールカウンターの役割

人間の体の中で地面と接し、重力を受けている部分は足裏です。
その足の中でも最も体重を多く支えているのが踵骨(ショウコツ)というカカトの骨です。
体重の約50%がこの骨にかかっていると言われています。
踵骨が傾いてしまうと身体全体に歪みが生じてしまいます。
この踵骨が安定するように重要な役割を果たしているのがヒールカウンターです。

みなさん、子どもの時に靴の踵を踏んで履いていて怒られたことはありませんか?
あれは踵に入っているヒールカウンターがつぶれてしまい、その影響で身体が歪んでしまうからです。
くずは優足屋で履き方の指導をするときに踵をトントンとして、合わせてもらうのも、このヒールカウンターに踵の骨をしっかりと収めるためです。

今回分解したのはミズノのシンクロMD2というランニングシューズ。
定価で7900円+税なのでランニングシューズとしては廉価な方ですが、しっかりとしたヒールカウンターが入っています。
これがノーブランドの3000円以下とかのシューズになるとフニャフニャのヒールカウンターが入っていたりするのです。
ただ単にミズノというブランドだから高いわけではなくて、それだけしっかりと身体の事を考えて作られているのがメーカーの靴です。

みなさん、靴の踵をつぶすことなく、しっかり踵を合わせて紐を締めて靴を履きましょう!

ウォーキングシューズ・オーダーメイドインソール・フットケア
足と靴の専門店『くずは優足屋』
大阪府枚方市楠葉中町1-4
090-6322-7220
kuzuha-yusokuya@outlook.jp

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